好決算の生保に「国際会計基準の見直し」を映した明暗…保険料収入減でも増益のなぜ

公開日: 更新日:

官界通(以下=官) 前回は上場企業の決算が好調だったことを取り上げたが、上場していない会社も多い生命保険会社も大幅な増益だったな。

財界通(同=財) そうだ。業界最大手の日本生命も株式会社ではなく相互会社という形だが、決算内容は公表している。それによると、今年3月期の本業での儲けを示す「基礎利益」は前期より60%余り増えた。

政界通(同=政) すごいな。

 業界2番手の第一生命は40%以上増えたし、3番手の明治安田生命も約40%増だ。

 でも、生命保険の契約で得た保険料収入には、明暗がみえた。日生は前期比で約35%増だが、第一は約13%増、明治安田は約9%減だった。

 えっ、保険料収入が減っても増益になるのか?

■保有株式を売却

 一つは、コロナ禍が収まって入院給付金などの支払いが減り、利益を押し上げた。もう一つが重要だ。各社は、利益が出ている保有株式をけっこう売ったようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし