著者のコラム一覧
真保紀一郎経済ジャーナリスト

フジドリームエアラインズ(下)静岡を元気にしたい…地元企業の夢が結実したが課題は多い

公開日: 更新日:

 しかも競合がないので収益率は高い。今夏は昨年より6割以上多いチャーター便を予定しており、それにより収益を伸ばすという。

 そしてもう一つがコードシェア便の拡充だ。FDAはJALから路線を引き継いだこともあり、すでにコードシェアを行っている。そして昨年、鈴与グループがANAと関係が深いスカイマークの筆頭株主になった。これにより接点が生まれ、すでに乗継便などでの提携が決まっている。

 大手航空会社にとって、ローカル線は収益を上げにくい。それを専業航空会社と組むことでウィンウィンの関係を築こうとしている。

 これが実れば、FDAの集客力や生産性は大きく向上する。

 FDAは、地方を元気にしたいという、地方企業の夢が結実した会社だ。その一方で現実は厳しい。

 夢が現実を乗り越えることができるか、正念場を迎えている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった