中国で相次ぐ無差別殺傷事件の背景に国内経済の悪化が? 外務省の元アジア大洋州局長も指摘

公開日: 更新日:

「現在の中国不動産バブルがはじけ、アリババなどこれまで中国の牽引役だった企業に(市場の地位を乱用したとして)共産党からの規制が入り、海外からの投資が逃げてしまいました。年間1000万人が大学を卒業しても20%しか就職できないといわれていましたが、今ではそれ以上と思われます。そうした経済的、社会的な不安要素が一連の事件に結びついている可能性が考えられます」

 中国政府側もそのような「人民らの不安要素を重々承知している」と薮中三十二氏は続ける。

「中国は経済の立て直しに必死になっていますが、アメリカからは半導体などに対する相当厳しい制裁を受けています。それに、トランプ前大統領の復帰により、米中関係においての不確定要素はますます高まっている。経済を立て直し、人々の根本的な生活面が改善されない限り、今後もこのようなこと(事件)が起こり得るかもしれません」

 トランプがますます中国を追い詰めるのか。

  ◇  ◇  ◇

 トランプ次期米大統領の政権人事に内定している面々を見ると、ひと癖もふた癖もある人物ばかり。果たして空中分解せずに済むのかどうか。●関連記事『【もっと読む】気になる米トランプ新政権の行方…“スネ傷”の面々が続々と閣僚内定のトンデモ人事』で詳報している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    売れ残る備蓄米、迫る販売期限8.31…流通現場は大混乱で「販売期限を延長せよ」の大合唱

  2. 2

    8.31に「備蓄米販売リミット」が…進次郎農相は売れ残りにどう落とし前をつけるのか?

  3. 3

    15%上乗せ「トランプ関税」発動で日本経済に壊滅的打撃…「石破おろし」に拍車どころか退陣の決定打に

  4. 4

    増産に転換で付きまとう“コメ余り”…対策として政府がブチ上げる国産米「輸出拡大」の勝算は?

  5. 5

    絶好調「コメリ」の拡大路線はいつまで続く? “農家のコンビニ”路線で第1四半期の営業利益は6%増

  1. 6

    合意文書交わさず口約束がアダに…見えない自動車関税の引き下げ時期で、国内大手7社の損失は2カ月で2000億円に

  2. 7

    実質賃金マイナスが招く“負のスパイラル”…7月「物価高倒産75件」は過去2番目の多さ

  3. 8

    元安倍派・豊田真由子氏が「羽鳥慎一モーニングショー」で暴露!“パー券販売”の驚愕実態にSNS震撼

  4. 9

    「令和のコメ騒動」で「コメ増産」が始動…農政転換で期待高まる北海道とスマート農業

  5. 10

    コンビニ誕生50年超で国内は飽和状態…IT駆使した「激安小型スーパー」がこれからの脅威に

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    横浜高では「100試合に1回」のプレーまで練習させてきた。たとえば…

  3. 3

    健大高崎158キロ右腕・石垣元気にスカウトはヤキモキ「無理して故障が一番怖い」

  4. 4

    中居正広氏「秘匿情報流出」への疑念と“ヤリモク飲み会”のおごり…通知書を巡りAさんと衝突か

  5. 5

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  1. 6

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  2. 7

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  3. 8

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 9

    あいみょんもタトゥー発覚で炎上中、元欅坂46の長濱ねるも…日本人が受け入れられない理由

  5. 10

    あいみょん「タモリ倶楽部」“ラブホ特集”に登場の衝撃 飾らない本音に男性メロメロ!