自民裏金議員12人が“ドサクサ復権”の仰天! 党役職抜擢の全員が政倫審での弁明は拒否した面々

公開日: 更新日:

 これほど「適材適所」という熟語を自在に操る組織はない。自民党は先週15日の総務会で役職人事を決定。国民民主党の玉木代表の不倫スキャンダルが炸裂するなどのドサクサに紛れ、旧安倍派の裏金議員を12人も起用したからア然だ。

 裏金12人は立件されていないものの、5月に衆参両院の政治倫理審査会が議決した出席要求をいずれも拒み、弁明していない。にもかかわらず、鈴木総務会長は起用理由について「例えば政策を勉強していかないといけない方もいる。適材適所で決められた」と強弁したが、「勉強」より「弁明」が先だろう。それが世間の感覚だ。

 問題の12人の詳細は〈別表〉の通り。あらゆる疑惑に名前が挙がる森喜朗元首相の子飼いの佐々木紀衆院議員を情報調査局長に抜擢。選対副委員長も兼務する。前三重県知事の鈴木英敬衆院議員は3ポストを兼ねる“三面六臂”、「エッフェル姉さん」こと松川るい参院議員は国防部会長代理に就いた。1482万円も裏金をつくり、4月の処分で「役職停止6カ月」を食らった宮本周司参院議員まで財務金融部会長に登用だ。裏金議員にカネ回りに近いポストを与えるセンスもすごい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  2. 2

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  3. 3

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  4. 4

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  5. 5

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし

  1. 6

    ホタテ漁で栄華を極めた北海道猿払村は中国への輸出停止でどうなった?漁師はメディアに“警戒モード”

  2. 7

    「プーチン心停止で影武者代行」情報…訪中大失敗のストレス、ロ国内に広がる大統領5選は無理の空気

  3. 8

    飛び交う玉木雄一郎代表「12月辞任説」…国民民主党ついに倫理委員会で“グラドル不倫”調査

  4. 9

    防衛網は大丈夫か? 危惧される日本のデジタル脆弱性…競争力ランクは中国、韓国より下位

  5. 10

    ジャパンモビリティショーで「LDK+」披露も…シャープEV事業で見えた半歩先の不安

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  3. 3

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  4. 4

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

  5. 5

    【独自】江角マキコが名門校との"ドロ沼訴訟"に勝訴していた!「『江角は悪』の印象操作を感じた」と本人激白

  1. 6

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  2. 7

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 8

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール