自民裏金議員にまた公選法違反疑惑…福島地盤元職の関係先が家宅捜索されたと地元紙スッパ抜く

公開日: 更新日:

 裏金議員の闇は底知れない。10月末に実施された総選挙で落選した福島を地盤とする元職をめぐり、公選法違反の疑いが浮上。選挙区内で現金を配り、事務所などが家宅捜索されたという一報に、関係者の間で激震が走っている。

 疑惑を報道したのは、福島民友の電子版(6日配信)。〈中通りの元衆院議員捜査 関係書類押収、選挙区内で現金配布か〉と見出しを打ち、こう報じている。

〈関係者によると、元議員は10月上旬に開催された複数の祭りの団体に現金を配っていたとみられる。ある祭りでは、元議員本人が複数の団体に対して、会員でないにもかかわらず「会費」名目で現金を1万円程度ずつ配った。団体関係者を訪ね、現金を封筒に入れて渡したという〉

 紙面では、11月に県警が関係先をガサ入れし、出入金帳簿や選挙関連資料、携帯電話などを押収したとも報じている。

 中通りを含む福島の選挙区は1区、2区、3区の3つだ。

「対象は、福島1区がお膝元の自民党亀岡偉民衆院議員といわれています。当選5回を重ねた旧安倍派のベテランですが、選挙は決して強くない。2017年、21年と2回連続で野党系候補に敗れ、比例復活が続いていた。292万円の裏金づくりがバレた先の衆院選では命綱の重複がつかず、ライバルに約4万票も離され、惨敗しました」(永田町関係者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  2. 2

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 3

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  4. 4

    どうなる2025年の忘年会? インフル大流行、インバウンド、実施企業減で飲食店に“三重苦”

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    飛び交う玉木雄一郎代表「12月辞任説」…国民民主党ついに倫理委員会で“グラドル不倫”調査

  2. 7

    秋田・岩手で過去最高の水準…クマ被害と住宅着工激減の構造的な関係

  3. 8

    麻生太郎氏に「10月政界引退説」 派閥の「裏金疑惑」拡大で窮地…気づけば孤立無援

  4. 9

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  5. 10

    ペヤングソースやきそば(まるか食品)これまで投入した味は600品以上 2020年発売「モノホントンコツMAX」の評判は…

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ