都議会自民でも裏金問題が事件化…批判の矛先は東京地検特捜部の「立件基準3000万円」にも

公開日: 更新日:

■政治家であれば立件の基準がなぜ「3000万円」となるのか

 国会議員のみならず、都議会でも裏金作りが常態化していた疑いが浮上した自民党。こうなると、全国の都道府県連でも今後、同様の実態が表面化してくる可能性があるだろう。

 全く許せない話だが、国民から批判の声が出ているのはそれだけではない。都議の立件について、読売新聞などが「(1人当たりの)不記載額が立件基準とされる3000万円に満たないことなどを踏まえ、立件は見送る見通し」などと報じている事だ。

「不記載」とは自民側が勝手に使っている言葉で、実際は「所得隠し」と指摘されても仕方がない行為だ。

 一般庶民が売り上げを過少申告したり、いったん業者に支払った後、キックバックされたカネを懐に入れたりしていれば、金額の多寡にかかわらず「所得隠し」の脱税と認定されて立件されるだろう。

 にもかかわらず、政治家であれば立件の基準がなぜ「3000万円」となるのか。国会議員の時も指摘されていたが、いつ、誰が、どのような理由で金額を決めたのか。税務を解説する専門書や、国税庁のホームページのどこに掲載されているのだろうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する