auじぶん銀行 田中健二社長(1)氷河期にプロミスに入社 電話営業でも効率を考えた

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 田中は電話を一つかけるにしても工夫を凝らしていた。

「周りは深く考えずに電話をかけていたようでした。でも、私は効率を考えた。電話営業をするときは、電話する前に相手のことを徹底的に調べ、相手がどのように判断するのか、自分なりにシミュレーションし、すこしでも成果を上げるように心がけていました」

 こうした努力が認められたのだろう。3年で本社勤務となった。担当したのは、社長直轄のプロジェクトだった。新規事業の検討を行っていた。

「毎週のように5人のコンサルタントが説明に来ていました。説明する姿に魅せられ、自分ももっと勉強しなければならないと、ビジネス書を読み漁りました。なかでも『The Goal(ザ・ゴール)』という本に感銘を受けました」

ザ・ゴール」は、何冊も続編が出されているベストセラーである。なかでも製造業の生産性向上を図る「制約条件の理論」は有名だ。

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