入居審査を不正に通過させる「アリバイ会社」はなぜなくならないのか?

公開日: 更新日:

 賃貸住宅の入居審査を不正に通過させる「アリバイ会社」を使った事例が相次いで発覚している。

 アリバイ会社とは、入居希望者の身分証明書や在職証明書などを偽造し、入居審査をすり抜けるために使われる業者のこと。

 今年2月、偽造した保険証を使って賃貸物件の契約をした都内の不動産仲介業者らが逮捕された。報道によると、容疑者は「ホストなどが主な客で、アリバイ会社を使うことで入居審査が通りやすくなると思った」と供述。これまで7年間で約500回の偽造を依頼したという。

 アリバイ会社の多くはダミー会社を所有し、そこに在職しているとする書類を作成する。表向きは依頼を受けて書類を作成しただけで、利用方法には関知しないというグレーゾーンで営業してきた。

 料金は家賃の30~50%だったり、書類作成だけや電話での口裏合わせまでするなど、業務ごとに細かく設定されたりする。

■90年代から存在、外国人入居者の増加で拡大傾向に

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」