石破首相「自動車関税」で敗北不可避…米英が先行交渉「低関税枠」で合意の衝撃

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相互関税の上乗せも元通り

「強硬な態度を貫く米国に対し、日本は事実上ゼロ回答で交渉の進展は見られません。米国にとっての『ウィン』を与えなければ、自動車関税は撤廃はおろか部分的な引き下げも難しく、現状の25%が続くでしょう。最悪の場合、相互関税の上乗せ分も元に戻る。自民党は農業を『聖域』に据えて特にコメに関するディールは参院選を前に断固拒否していますが、日本経済で大きなウエートを占める自動車産業を守らずして『国益』と言えるでしょうか。交渉の進展のなさに不安を覚えるばかりです」(経済評論家・斎藤満氏)

 そもそも日米貿易協定で交わしたはずの「日本車の関税ゼロ」を反故にしたのはトランプ大統領だ。

 その逆鱗に触れまいと「協定違反」すら指摘できない石破政権に勝ち目はない。

  ◇  ◇  ◇

 立憲民主党の小熊慎司衆院議員の国会質問が米国のSNSで大バズリしている。そのワケとは? ●関連記事【もっと読む】『「トランプ関税は不良のカツアゲ」…米国で立憲議員シンジ・オグマの国会質問動画が大バズりのナゼ』も併せて必読だ。

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