「8月の円高・株安」と「9月の米国株下落」…2つのアノマリーは本当なのか

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 日経平均株価はどうか。三井住友信託銀行のリポートの約30年のデータでは、8月の下落率が最大で、平均▲1.3%となっている。2005~24年の20年間で見ても、8月の下落率が最大となり平均▲0.8%だった。8月は下がりやすく、買い時といえそうだ。

 一方で米国株は、1年の中で9月が最も下がりやすいといわれている。三井住友DSアセットマネジメントのリポートによると、1929年から2022年までのデータを検証したところ、NYダウ、S&P500、NASDAQの3指数とも9月に下落しやすい傾向があった。平均下落率は、それぞれ▲1.3%、▲1.2%、▲0.9%だ。9月に下落した後、11月、12月は上昇しやすい傾向も見られる。

 今年の相場が実際どうなるかはわからないが、傾向を知っておくと、投資のヒントにはなるだろう。 

(ジャーナリスト・向山勇)

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