証券や銀行で続々と提供スタート AI資産運用の中身
たとえば、SBIグループのFOLIOは2020年1月からAIによる将来予測を活用した運用サービス「ROBOPRO」を提供している。預かり資産を順調に増やし、9月末時点で残高が900億円を突破したという。AIが40種類以上のマーケットデータを使い、約1000種の特徴量を組み合わせて分析し、金融市場を予測する。20年1月から25年9月末までの運用実績は141.25%のプラスという。
為替動向を予測するサービスも登場している。auじぶん銀行のアプリでは、過去の為替変動を分析して、数時間から数日後の為替変動を分析・予測。対象となる通貨は米ドル・ユーロ・豪ドル・ランド・NZドルの5通貨で、1営業日以内.5営業日以内の変動を予測、結果をアイコン表示。それぞれの通貨が対円で上がるか、下がるかを予測する。
AI予測による自動積み立ても可能だ。通貨と金額を事前に設定しておくと、月に1回、AIが有利なタイミングを判定して、購入してくれる。
購入の上限レート設定や100円からの少額積み立ても可能。まずは少額で利用してみるのもいいかもしれない。
(ジャーナリスト・向山勇)