ハローキティがハリウッドデビュー…そして世界が望むサンリオの新キャラはどんな形か?

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 そんな中、10月16日には「1000億円規模のM&A戦略を用意している」と報じられ、今後の動向に注目が集まっている。

「対象は映像制作、ゲーム、メタバース分野とされています。ソニーが米通信大手AT&Tから映像配信サービス『クランチロール』を約1300億円で買収した例を思い出しますが、同規模は高すぎる。ゲーム会社も実績ある企業は軒並み高値です。むしろ同社はすでにVRテーマパーク『バーチャル・ピューロランド』を常設化するなど、メタバース分野で先行投資しており、そちらが中心になるでしょう」(同前)

 もっとも、キャラクター企業である以上、ファン心理としては「新キャラ登場」への期待も根強い。もしそこにサプライズがあるとすれば、どんな形か。

 世界的IP企業の先例としてはディズニーがある。ディズニーは2010年ごろにはマーベル、ルーカスフィルムなどを傘下に収め、世界を驚かせた。ただし、これらの案件はいずれも1000億円規模では収まらない。

 サンリオの中期経営計画(27年度まで)をみると、投資計画としてオーガニック投資に300億円、M&A・マイノリティー出資に500億円規模を見込むとされている。となれば、現実的には新キャラの登場は買収よりも、資本参加や提携によるコラボレーション戦略が主軸となりそうだ。

 はたして、世界中のファンを驚かせる“夢のコラボ”は実現するのか?

(横関寿寛/ジャーナリスト)

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