東京・臨海地下鉄構想 東京-有明間を結び、将来は羽田空港に延伸も
銀座、勝どきなどを経由。全長約6キロに全7駅
東京都都市整備局都市基盤部交通企画課長の荒井大介氏が言う。
「東京都としては、都心部・臨海地域地下鉄の東京から有明までの区間の事業化に向けた取り組みを優先している。交通政策審議会答申第371号では、一体整備が打ち出されていましたが、現時点では課題に対する検討熟度は十分な段階に至っていないと聞いている。今後、将来的なTX東京延伸との接続も見据えつつ、東京から有明間の早期事業化に向け、着実に取り組んでいきたい」
都が22年3月に発表した「東京ベイeSGまちづくり戦略2022」において臨海地下鉄構想は「区部中心部と開発が進む臨海地域とをつなぐ基幹的な交通基盤、いわば背骨としての役割」が期待され、「大いなるポテンシャルを有するベイエリアの鉄道網を充実させ、東京を持続可能な都市にし、日本の成長を確かなものとしていく上で重要」な路線に位置づけられている。「2040年までの実現を目指す取組」と時期も具体的に明示されたのだ。
臨海地下鉄構想は、どんなルートになるのか。
今後のことも含めて荒井氏に聞いた。
「令和4年11月に事業計画検討会が取りまとめた事業計画案において、検討における前提条件としての起点は東京としております。新幹線や各方面への在来線が行き交う大規模ターミナル駅で、駅周辺では国際ビジネス拠点が形成される見込みで、多くの大規模再開発計画が進んでいます。こうしたエリアとの連携や人との交流が広く行われると、臨海部のポテンシャルが最大限に向上。それによってより広域的に地下鉄の整備効果が発揮されますから、同検討会で検討の起点は東京とされました」
東京から臨海部に進む地下鉄は、有明を目指すという。
「まず銀座に向かい、そこから臨海方面に東に折れて、再開発エリアの築地を通り、勝どき、晴海、そして豊洲市場を経由して、有明・東京ビッグサイトが終点です。全長約6.1キロ、7駅を結ぶ計画になっています。概算事業費は4200億~5100億円、30年以内に黒字転換する見込みですが、昨今の物価高や材料費等により、事業費の精査が必要となりそうです」


















