「解釈改憲」当日の降板劇 安倍首相が削った小松長官の“命”
出はなをくじかれるとは、このことだろう。
内閣法制局の小松一郎長官(63)が退任することになった。15日、健康不良を理由に安倍首相に辞意を伝えていた。
官邸記者たちの間でも、今月に入ってから小松長官の体調はウワサになっていた。このところ国会中継などで見かけない間に、一段とやつれてきたからだ。
「ゲッソリ痩せて、具合が悪そうだった。がん治療中とはいえ、顔色も異常に悪くて、とてもマトモに働ける状況には見えなかった」(全国紙政治部記者)
政府高官も最近、番記者たちに「今まで全く関係なかった人が来て答弁するなんてできっこないから、ある程度、今までの経緯も分かっている人じゃないと…」と漏らし、長官交代の可能性に触れていた。後任には、横畠裕介法制局次長が昇格した。