高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

整合性も普遍性も見えない大阪都構想

公開日:  更新日:

 橋下徹大阪市長の政治生命を決するといっても過言でない「大阪都構想」の住民投票を目前にして、朝日新聞・朝日放送の調査では同構想への反対が43%と賛成の33%をかなり大きく上回った。共同通信の調査でも、反対47.8%に対して賛成39.5%で、あと数日でこれをひっくり返すのはむずかしそうな形勢である。公明党が住民投票に賛成したので、その分、賛成が増えると予想されたが、朝日調査では公明党支持層の7割以上が反対で、橋下としては完全にアテが外れた格好になった。

 橋下は、同構想を理解してもらうには「はしょってしゃべっても1時間かかる」とボヤいているそうだが、そもそも1時間も説明しないと分からないようなものは(安倍の安保法制も同じだが)政治家の提案として落第だ。しかも橋下は、「税金があがる」といった反対派の宣伝にだまされている市民が悪いかのような言い方をしているが、そうではなくて、この構想自体が彼個人のかなり衝動的な“思い付き”から始まっているために、整合性も普遍性も欠いていて、市民だけでなく部外者にとっても理解しにくいものになってしまうのである。

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