高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

消費低迷に追い打ち 宅配料金値上げで破壊される最後の砦

公開日:

 ヤマト運輸が実に27年ぶりとなる宅配料金の値上げに踏み切る。宅配最大手のヤマトの値上げは間違いなく、同業他社に連鎖していく。値上げで収入が増えれば、宅配ドライバーの待遇改善にもつながる。

 いかにも単細胞首相が「デフレ脱却の引き金になる」と食い付きそうな話題だが、それは早とちりというものだ。宅配業界の値上げラッシュは、低迷する景気にさらなる大打撃を与えかねない。

 宅配業界が値上げに踏み切るのは、忙殺する現場の疲弊が、もはや覆い隠せなくなってきたためだ。ネット通販の急拡大に伴って荷物量が急増。不在による再配達も増え続け、ドライバー不足とサービス残業が常態化している。

 過重労働に悲鳴を上げる現場に報いるために、やむなく料金を引き上げる。ヤマト経営陣のホンネはそんなところだろう。今やお年寄りから若者まで何でもカンでもネットショッピングに頼る時代だ。それだけネット通販は、GDPの国内需要の約6割を占める「個人消費」の大動脈と化しているのだ。

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