ワセダクロニクル渡辺周編集長<1>無給で走り続けた2年間

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 広告も購読料も一切とらない。書いている記者は全員無給。市民からの寄付金で取材をし、濃密な記事とスクープで存在感を示しているウェブメディアがある。

 2017年、早稲田大学ジャーナリズム研究所のプロジェクトとして発足、その後、独立したNGO組織のニュースメディア「ワセダクロニクル」だ。昨今、新聞紙上をにぎわしている強制不妊手術の驚くべき実態は、ここが先行して報じてきた。その前は共同通信が薬の事実上の「広告」を「記事」として配信していたことを暴いた。新たなジャーナリズムの形として注目を集めているのだが、このワセダクロニクルを率いているのが、渡辺周氏(43)だ。

 早大政経卒、日本テレビに入社したが、辞めて、朝日新聞へ。その朝日も辞めて、チャレンジを続けている。彼のもとに集まったメンバーはジャーナリストや学生、銀座のバーのオーナーや元公務員などさまざまだ。新聞社を3カ月で辞めた23歳のリサーチャーは、パン屋の早朝バイトや民泊の清掃で生計を立てている。

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