神戸山口組さらに劣勢に…次々浮上する引退・解散話の裏側
兵庫、愛知など6府県の公安委員会に「特定抗争指定暴力団」に指定された指定暴力団「6代目山口組」と「神戸山口組」。対立抗争が相次いだことを受け、両組織の活動を厳しく制限する措置だ。これにより、既に劣勢に立たされた神戸山口組が一層、追い込まれる可能性が出てきた。
「特定抗争指定暴力団の指定をめぐり、大阪府公安委員会が先月23日に設けた意見聴取の場に、神戸山口組『黒誠会』の笹昭組長が出席したのには驚いた。それも神戸山口組の井上邦雄組長(71)の代理いうことやった。何もかもが初めていうことで、住んでる家が使われへんようになるんか不安やったようやが、両組織を通じて、出席者は初めてやったし、それが井上組長の指示いうんやから、何らかの思惑があったんやろ」(捜査事情通)
昨年10月、6代目山口組の高山清司若頭(73)の出所以降、両組織の勢力図は大きく変化した。まず11月27日、神戸山口組の古川恵一幹部(59)が、兵庫県尼崎市内で6代目山口組弘道会系の元暴力団員に自動小銃で射殺された。