やはり鬼門なのか?「農林水産大臣の呪い」は終わらず…2000年以降で辞任は10人目
「たまたま、農相の辞任が多いということもあるでしょう。ただ、やはり農政通が多く、農政に詳しいとなると、どうしても地元や業界団体との癒着という問題も出てきます。吉川貴盛農相は、在任中の収賄が離任後に発覚し、有罪判決を受けています。農水族のなかには古いタイプの政治家もいるので、脇が甘いということもあるでしょう。それと、前任者が突然辞任した場合、後任を選ぶ時間が限られ、いわゆる“身体検査”をする余裕がないということもある。前任者がスキャンダルで辞任すると、メディアの注目が後任者に集まり、スキャンダルが発掘されるということもあるのかも知れません」(政界関係者)
農相の辞任は、その後、政局につながり、政権を弱体化させるケースも多い。
「日本の農業行政は、“守旧派”と“改革派”の争いという歴史もあります。農相経験者の石破首相や進次郎農相は、いわゆる改革派です。しかし、守旧派の方が強い。農協とうまくタッグを組んでやってきたのが守旧派です。自民党にとって農協は大きな票田ということもあるのでしょう」(自民党事情通)
進次郎氏は「呪い」から逃れられるのか。
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ピンチヒッターとして農相に就任した小泉進次郎氏だか、先月はドヤ顔で訪米し現地シンポでトランプ大統領の「MAGA」を礼賛していた…関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。