旧安倍派「裏金問題」の参考人招致に下村博文氏が気力たっぷり!都議会自民党が戦々恐々のワケ

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 実態解明のために真実を語ってもらいたいものだが、下村氏のヤル気を苦々しげに見ているのが、東京都議選(6月13日告示、22日投開票)を控えた都議会自民の面々だ。

■都議選の応援に「出てこないで!」

 参院選の前哨戦に位置づけられている都議選の定数は127。現有30議席で第1党の都議会自民の裏金づくりも判明。デタラメな釈明を重ねていた疑いも浮上し、惨敗必至の中、下村氏の動きが有権者の自民嫌悪に拍車をかけかねず、選挙にマイナスというわけだ。「フザケるなと言いたいですね」と憤るのは、ある都連関係者だ。

「今さら表に出てきて、一体何を話す気なのか。まさか『森元首相に指示された』などと、爆弾発言をするつもりなのか。そんなことをすれば大騒ぎですし、逆に大した話をしなければ『何のために出てきたんだ』と批判される。本当に勘弁してもらいたい。下手をしたら都議選だけでなく、参院選にまで影響しかねませんよ」

 都議選で最も割を食いそうなのが、下村氏の地元の衆院東京11区に含まれる板橋区(定数5)の候補者だ。松田康将、河野雄紀両都議が自民公認で再選を目指す。2人とも下村氏の元秘書で、“親分”が目立てば目立つほどダメージを食らいかねないのだ。

「松田さんは下村さんとほぼ絶縁状態で、存在を警戒している。松田さんの後援会幹部が下村さんに『都議選では応援に入らないでくれ』と突きつけたほどです」(地元関係者)

 下村氏にはぜひ、空気を読まずに全てを話してもらいたいものだ。

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