自民は「政治とカネ」改革まんまと逃げ切り…裏金事件の反省なく企業・団体献金を死守する醜悪

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■公国の法案提出もサボタージュ

「4月の国会はトランプ米大統領の関税措置への対応一色。そのドサクサに紛れて自公国3党も合意内容を反映した法案を出さず、サボタージュです。『政治とカネ』の改革は後退し、4月以降、衆院特別委での議論は一度も行われていません」(野党関係者)

 自民と立憲はGW明けに与野党による議論の場を設けることで合意したが、この約束も自民は無視。膠着したまま、会期末に持ち込めば現行の企業・団体献金が維持できる。自民の渡海紀三朗・政治改革本部長は「(議論は)参院選が終わってからやるのもひとつ」とか言い出し、党内はすっかり逃げ切りムードだ。

「自民の都議会会派でも裏金問題が発覚したのに、反省ゼロ。石破首相も法案の実務担当だった小泉進次郎氏を新農相に選ぶなど、改革に後ろ向き。31年前の政党助成金の導入時に企業・団体献金を廃止するとの意向もなかったことにしています。主権者・国民への裏切り行為です」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)

 金権腐敗政党のあり得ないような無反省には、来たる都議選と参院選で鉄槌を下すしかない。

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