「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず
「記名」か「無記名」かで結果に大きな違い
もうひとつの注目が、前倒しの賛否の確認の方法だ。「記名」になるのか「無記名」でもいいのかは、結果に与える影響が大違いだからだ。
「選挙で3連敗なのですから、総裁や執行部は責任を取らなければおかしい。ただ、名前が出ないなら、総裁選実施に賛同しやすいが、名前が明らかになるなら躊躇する人もいるでしょう。現職の副大臣や政務官はどうするのか。総裁選前倒しは事実上、石破総裁に対するリコールです。前倒しに賛成するなら、石破内閣にとどまっているのは矛盾する。記名の場合は副大臣や政務官の辞表を出さなきゃいけなくなる」(自民中堅議員)
地方組織については、宮崎県連が早々に9日、総裁選の前倒し実施を求めることを決めている。だが、参院選の敗北などで会長が辞任した地方組織も少なくない。誰が代表者になるのか、という問題も残る。
「参院選の総括がまとまるのが8月末です。それまでに賛否確認の方法が決まったとしても、実際に確認するのは9月以降になるだろう。それから結論が出るまでに、2週間はかかるんじゃないか」(前出の自民ベテラン議員)
反石破の急先鋒だった旧安倍派は、萩生田元政調会長の政策秘書が裏金事件で立件され、出はなをくじかれている。
さて総裁選の前倒しは実施されるのかどうか。もっとも、国民不在の内輪モメで、この先1カ月近くも「政治空白」が続くなんて勘弁して欲しい。
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「ポスト石破」でその動向が注目されている小泉進次郎農相。進次郎氏は「農相に専念」発言も総裁選に色気十分とか。●関連記事【読まれています】『どうなる自民党総裁選前倒し? 小泉進次郎氏「農相に専念」発言も“キングメーカー詣で”の思惑と計算』で詳しく報じている。