高市早苗氏推しの旧安部派幹部は“復権”に虎視眈々…裏金事件再炎上も被害者気取りのおそるべし厚顔無恥

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「裏金事件の被害者」

 松本証言の翌日に発売された「月刊Hanada」(11月号)に萩生田光一元政調会長、世耕、西村康稔元経産相が登場。発売に先立って高市支持を表明した萩生田氏は〈小林さんはまだ若いのだから、内閣や党内で存在をアピールできるポジションで経験を積んだほうが将来的にはいいと思います。小泉進次郎さんも同じです〉と牽制。裏金事件についてこう開き直った。

〈「派閥のほうで処理をしてあるから、二重記載にならないようにそちらは記載をしなくていいですよ。政治活動に使ってください」と言われて戻されたお金だと聞いていました。だから全員がミスを犯してしまったのですが、間違ったルールの被害者でもある〉

 被害者ヅラするのであれば、なおのこと「いつ」「誰が」「どうして」を究明した方がいいし、世間もそれを求めている。にもかかわらず、〈岸田さんなり、派の責任者がやってくれればよかったのですが、みんなが「俺は知らない」とボールを後ろに回していった〉と振り返り、岸田前首相や旧安倍派の座長だった塩谷立元文科相に批判の矛先を向けた。

 離党に追い込まれた世耕氏に至っては〈記者会見、政倫審、衆議院議員として憲政史上初めて参議院の予算委員会に参考人としても出席、説明責任を果たすべく務めてきました〉と妙に誇らしげで、〈国会としては一定の区切りがついている〉と主張。西村は〈不記載を指示、了承したことは一度もありません〉と釈明に終始していた。

「ポスト石破レースは進次郎氏、高市氏、林氏の三つ巴。知性と人格に安定感のある林氏が追い上げている。進次郎氏と高市氏がそろって失速した結果、『進次郎VS林』で決選投票の公算が強まってきている」(自民党関係者)

 投開票まで残り5日だ。

  ◇  ◇  ◇
 
 大混戦の自民党総裁選だが、国民の関心はイマイチ……。●関連記事【もっと読む】『自民党のグダグダ総裁選に国民は完全ソッポ…アンチさえいないお寒い街頭演説に凋落ぶりあらわ』で詳報している。

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