高市首相「政治とカネ」追及に「検討する」連発…立憲・蓮舫議員との議論は「時間の無駄」か?

公開日: 更新日:

ダラダラと時間を浪費しているのは高市首相の方

 これに、高市首相は憮然とした表情を浮かべ「今、自民党日本維新の会と合意して、政党の資金調達のあり方について幅広く検討を進めることになっている。これから検討をしっかりしていく」と答弁。「検討する」を何度も繰り返し、事実上のゼロ回答である。言葉に詰まり、蓮舫議員に「質問通告してますよ!」と詰められる一幕もあった。

「高市さんは総務相だった頃、野党議員に追及され『もう質問しないで』などとブチ切れ、猛批判を浴びました。今回は切れてしまわないよう心がけていたはずです」(官邸事情通)

 2人のバトルについて、SNSでは「時間の無駄」などと蓮舫を批判する声が上がっているが、ダラダラと時間を浪費しているのは高市首相の方だ。ゼロ回答とはフザケているが、なぜここまで後ろ向きなのか。

 神戸学院大教授の上脇博之氏はこう言う。

「茂木外相は2022年までの10年間で、使途公開基準が厳しい政治団体から緩い団体に計約3億2000万円を寄付し、脱法的に使途を隠蔽していました。こうした資金の流れを断つために、使途公開基準の厳格化はすぐさま取り組むべきです。高市首相が消極的な態度を貫く理由はただひとつ。自民党は裏金を手放したくないということ。裏金事件で国民の不信を買っているのに、どうかしています」

 “もう禊は済んだ”なんていう自民党の言い訳にだまされてはいけない。

  ◇  ◇  ◇

政治とカネ」をめぐる自民党のフザけた言動、政策については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手