なぜ共和党の牙城まで崩れたのか? 中間選挙で見えたアメリカの未来
トランプ氏への強い怒りが原動力に
見逃せないのが黒人票だ。公民権運動の時代からアメリカの人権闘争の最前線に立ち、9割が民主党を支持する。クリントン、オバマ、バイデンの勝利に貢献した彼らは、選挙のたびに注目されるが、終わると忘れられるという失望を繰り返してきた。
しかし今回、ノースカロライナでは黒人の期日前投票が、前回中間選挙から5割以上増加。かつて奴隷制の中心地だった南部で、黒人有権者の力を改めて見せつけた。
トランプ政権は多様性政策を否定し、多くの移民を強制送還した。しかし多様なアメリカ人がそれに反発し、人種や世代を超えて民主党に投票。党派を超えた多様なリーダーたちが新たに選ばれたのも注目だ。
その原動力が、トランプ氏への強い怒りだったことは間違いない。
だが今回の選挙が世界に見せつけたのは、多様化するアメリカを押し戻そうとする政治に対し、その多様なアメリカ自身が投票によって答えを突きつけたということだ。
アメリカの時代は確実に動いている。



















