阪神・能見 たった3000万円増で「いい評価」発言の真意

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 まさかの一発サインだった。
 18日に阪神能見篤史(34)が年俸交渉。3000万円アップの1億5000万円で契約更改をした。「球団からいい評価をしてもらいました」と話した能見だが、本当にその額でいいのか。

 阪神は今オフ、2年総額9億円もの大枚をはたいて抑えの呉昇桓を獲得。野手でも鳥谷が年俸3億円、新井兄と西岡もそれぞれ2億円だ。

 一方、能見は今季、3年連続2ケタとなる11勝7敗、防御率2.69。チーム内ではメッセンジャーの12勝に次ぐ、日本人投手最多の勝ち星を挙げた。巨人戦8試合でも3勝3敗、同2.83と結果を残している。それでいて、アップ額は10勝6敗のルーキー藤浪と同額。「いい評価」どころか、「バカにするな!」と交渉のテーブルをひっくり返してもいいくらいだ。

 ある関西球界関係者は「球団と能見の間で来年出て行く準備が整ったのでしょう」とこう話す。

「能見は順調なら来季、国内FA権を取得する。ここで年俸を大幅に上げてしまえば、FA宣言しても獲得に動く球団は限られる。FAしたはいいものの、ロッテしか名乗りを上げなかった年俸2億2000万円の涌井がいい例です。すでに能見は来季のFA権行使を決めているんですよ」

 FAについて聞かれた能見は「何も考えてない」と一言。すでに考える必要もないってことかも……。

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