黒田も困惑…メジャー首脳陣はなぜ選手を大絶賛するのか

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「特にメディアに対してこの傾向は顕著で、首脳陣はメディアを通して選手を批判しない、選手もメディアを通して首脳陣を批判しないという不文律のようなものがあります。家族なのだから、言いたいことがあれば面と向かって直接言うべきだとね。公衆の面前でも同様です。ですからマウンドにやってきた監督に降板を告げられてもボールを渡さない投手などは厳しく罰せられる。メディアに対しては極力、良好な関係をアピールしたいのですよ」

 あくまで「家族のアピール」なのだから、絶賛を真に受けていたらエラい目にあう。
「いい例がイチローですよ。トレードでヤンキースに来たとき、ジラルディ監督は『スピードと守備の要素がチームに加わった』『ジーターの近くを打つことでいろいろなことができる』と大歓迎だったのに、たった1年で見切りをつけましたからね。複数安打の翌日でも、相手先発が左腕だとスタメンから外すようになった。首脳陣のコメントを真に受け、気が付いたら解雇されていたなんて例も珍しくありません」(鈴村氏)

 歯の浮くようなセリフを並べたてても、腹の中は別物。メジャー7年目を迎えた黒田のようなベテランはともかく、日本人選手は気を付けた方がいい。

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