奪三振に欲が…楽天・則本のスタミナ奪うマー君の“残像”

公開日: 更新日:

「昨年の田中は確かにすごかった。強烈なイメージとして残っているのは分かるんだが……」

 こういって楽天関係者が表情を曇らせているのが、2年目の則本(23)のことだ。

 昨季は15勝をマークして新人王。今季はヤンキースに移籍した田中将大に代わるエースとして重責を担うが、その田中のおかげで自らの投球を失いつつあるというのだ。

「則本のよさはスライダーやスプリットを駆使してバットの芯を外すこと。内野ゴロを打たさせ、長い回を投げるのが持ち味。ところが、昨季の田中がスプリットでバッタバッタと三振を奪った映像が脳裏に焼きついたからか、今年の則本は『三振欲』が出ている。内野ゴロを打たせるより三振を狙っているので球数が増える傾向にあるのです」(チーム関係者)

■「ギアチェンジ」は不発

 昨年の田中は28試合で27先発。212回を投げて奪三振は183。それでもスプリットや剛速球で三振を取りにいったのは得点圏に走者がいる時だ。
 走者なしの場面では、制球を重視して内野ゴロを打たせるなど、工夫しながら長いイニングを投げていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発