<プレビュー>ブラジルW杯 6月17日の見どころ
■イランvs.ナイジェリア(午前4時・クリチーバ)
近年は日本、韓国などのアジア勢に押され気味な中東勢。今回もイランが唯一の出場国となったが、サッカー関係者の間では「組織的な守備が機能すれば、ダークホースになる」といわれる。
チームを率いるケイロス監督(61)はかつてポルトガル代表やレアル・マドリードを率いた名将。今大会はライバル国の戦力を分析し、徹底した守備と一瞬のスキをつくカウンターで得点を狙う戦術を、チームに浸透させている。
自国初となるグループリーグ突破に欠かせないのが、母国出身選手と非移民系選手の「まとまり」。イランは数年前から、海外で育った代表資格のある選手をかき集めながらチーム強化を図ってきた。オランダ育ちのFWグーチャンネジャド(26)や、ドイツ出身のGKダバリ(26)などがその代表格。こうした選手と、イラン育ちの選手がうまく融合して一体感を保てば、ナイジェリアは怖い相手ではない。
■ガーナvs.アメリカ(午前7時・ナタウ)
アメリカは前回大会でベスト16に進んだ。今大会はドイツ、ポルトガルと同組で苦戦が予想される。チームの命運を握っているのは11年に代表監督に就任したドイツの英雄、クリンスマン監督(49)だ。