異例の現地解散…ザックJAPAN「人間関係崩壊」の瞬間

公開日: 更新日:

 ザッケローニと本田の蜜月も、W杯本大会前には崩れてしまう。きっかけは、ボランチ山口と青山の抜擢だ。アグレッシブな守備から前線に縦パスを入れられる2選手と、中盤でボールを細かくつなぎ、ポゼッションを高めてゴールに迫るサッカーがしたい本田。サッカー観の違いから、2人にも微妙な溝ができてしまう。

「本田は攻撃組み立ての中心としてチームに君臨したいが、ボランチから前線にパスを送られるとそれができなくなる。2人の新戦力の加入に反対の態度を取るようになった本田を、ザックですらコントロールできなくなっていたのです」(現地を取材したサッカージャーナリスト)

 コロンビア戦では、最終ラインの今野と吉田から、ボールを奪った後に速い縦パスが中盤に送られた。前日、選手同士で共有した、攻撃のテンポを上げるためだ。ところが、前線の岡崎や大久保が相手DFの裏に抜ける動き出しをしていても、パスの多くは一度本田を経由した。数人の選手は、「本田中心」の攻撃イメージに引きずられたままだった。結局チームはバラバラのまま、1-4で試合を終える。

■異例の現地解散

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”