重圧隠し? スコラーリ監督が会見で強気の「ネイマール」連呼

公開日: 更新日:

「ネイマールはいないが逆にチームの士気は高まっている。準決勝に向け、さらにチーム力を上げていきたい」

 日本時間9日に行われるW杯準決勝(ドイツ戦)を前に、会見でブラジル代表・スコラーリ監督(65=顔写真)がこう語った。ドイツ戦は、ケガのネイマールとチームの精神的支柱である主将のチアゴ・シウバが不在とあって、これまで「(ドイツ戦は)厳しい戦いになる」と弱音を吐いていた。ところが一転、強気発言を連発した。それも、「ネイマールはこれまでチームを支えてくれた。今度は他の選手の番。一人一人がネイマールだ」とここでもネイマールの名前を連呼した。

 周囲は「指揮官の精神不安の表れ」と見ている。スコラーリ監督はこれまでネイマール一人にボールを集め、エースストライカーにゴールを決めてもらうチームづくりを進めてきた。「ネイマール頼み」でここまで勝ち上がってきたのである。そんな全幅の信頼を置いてきたエースが離脱となれば打つ手はなくなる。地元優勝の使命を背負っているだけに、スコラーリ監督の重圧も相当なものだ。

 大会中は、チリ戦PK後に、「チアゴ・シウバはキャプテンの資格がない」と指揮官が語って、チーム内に不穏な空気が流れたり、「FIFAは我々の優勝を望んでいない」と物議を醸す爆弾発言も飛び出した。

 いま、ネイマールがいなくなって相当動揺しているのは間違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方