オ軍最多16勝で地区優勝貢献 元中日左腕チェンの処世術

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 登板しない日はベンチの最前列に陣取り、相手投手の配球を熱心に観察。面識のない相手チームの投手であっても物おじすることなく、打者への攻め方を教わっている。18歳で来日しただけに、異国で順応する術は身に付いているようだ。

 日本人に限らず、台湾、韓国出身の選手がメジャーで成功するためには、チームに打ち解けてナインの信頼を得ることも重要な要素のひとつといわれる。

 その点で不安なのは田中だ。今季は右肘靭帯部分断裂で約2カ月間、戦列を離れたが、20試合に登板し13勝(5敗)と結果を残した。総額161億円の面目は保ったものの、ナインとの関係は決して良好とは言えない。黒田のように黙々と自分の役割に徹して背中で引っ張るタイプではなく、川崎(ブルージェイズ)のように道化役を買って出てナインを盛り上げることもしない。英語が話せないこともあるのだろうが、自らチームに溶け込もうとしないため、クラブハウスでは完全に浮いた存在だった。

 今季のチェンが1試合平均4.77点の援護を得たのは野手の信頼があったことと無関係ではないだろう。
 田中にとってチェンを見習う点は多いのではないか。

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