広島エルドレッドが語る「8月不振の原因」とCSへの抱負
8月下旬から不調で二軍落ちした広島の主砲が、CSに向けて復調の兆しを見せている。9月中旬に一軍に再合流を果たすと、以後は最終戦までの4試合連続安打を含め、16試合で打率.295、4本塁打、13打点をマーク。最終的に37本塁打で本塁打王にも輝いた。7月末までに33本塁打を放ちながら、8月に入った途端に絶不調。一時は、ヒットすら出ない状況に陥った。いったいあの時の不振は何が原因だったのか。本人を直撃した。
――ちょっといいですか?
「なんだ?」
――7月末までは打撃が絶好調も、8月に入ると極度の不振に陥りました。打率は1割にも満たず、二軍落ちも経験。打てる感じがしませんでしたが。
「野球というのは好調、不調があるスポーツだから。こればかりは仕方がない。ただ、今年の夏場はキミの言う通り全くダメだったね」
――原因といいますか、不調の兆候はあったのですか?
「いつから、というのは分からないが、今年は開幕から調子が良かった。4月は打率も4割近かったはず(実際は.373)。そのまま5月、6月も小さな波はあったものの、いい打撃ができていた。でも、7月下旬ごろかな。ボールを打つ前のテークバックが少し早くなっていって、打撃フォームのバランスを崩した。修正を試みようとしても全然ダメだった。後は見ての通りだよ」