広島2位確保に血眼 CS本拠地開催の意外な優位性とは?
「もし阪神が2位通過したら、去年のように勝てないかもしれない。やっぱりウチは何としても2位にならないと……」
阪神と熾烈な2位争いを繰り広げる広島のチーム内から、こんな声が聞こえてきた。
CS本拠地開催なら最大3試合で5億円ともいわれる売り上げが見込める。この臨時収入は大きな魅力であり、松田オーナーも2位通過を厳命しているのは当然としても、広島には地の利を生かしたい事情があるという。
昨季、3位だった赤ヘル軍団はCSファーストステージで2位阪神を敵地甲子園で“2タテ”し、ファイナルステージに進出した。公式戦は阪神ファンで埋まる甲子園だが、CSでは日本シリーズの販売方式にのっとり、左翼席を広島ファンに“開放”。結果、球場は黄色と赤色で真っ二つに分かれ、むしろカープファンの熱気に阪神が気おされる格好になった。
「阪神側からは『売り方を失敗した』と言う声も聞かれた。今年は阪神が2位で通過した場合は昨年とは違って、広島ファンのビジター応援席の縮小を考えているようです。そうなるとアウェーなのにホームのような雰囲気は生まれない。熱心なファンの後押しがあるからこそ広島は勝ってきた。何が何でもホームでCSをやりたいんです」(マスコミ関係者)