「勝負弱さ」露呈で阪神連敗 監督と選手の間には微妙なズレが

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「選手、関係者から見た和田監督の信頼度は今も決して高くはない。だから監督と選手の考え方に微妙なズレがある」とは、阪神OBだ。

■チーム結束のチャンスを逃した「胴上げ」回避

 シリーズ直前ミーティングで和田監督は「今シーズンの集大成。楽しんで思い切ってプレーしてくれ」と言ったという。阪神は巨人にリーグ優勝をさらわれ、2位に終わった。「勝負弱さ」を克服するためにはガチガチにならず、心と体をほぐして伸び伸びとプレーしようという気持ちを伝えたかったのだろうが、選手の口から出るのは正反対の言葉ばかり。

 2年目20歳の藤浪が「せっかくのこういう舞台。チームとして勝っていきたい、楽しむという感覚はない」と言えば、短期決戦の経験が豊富な西岡も、「プレッシャーがかかるし緊張もする。でも、十分に緊張しまくってやればいい。緊張しないとビッグプレーは生まれないんですから」とキッパリである。前出の阪神OBが言う。

「CSファイナルで巨人に4連勝した時、選手が東京ドームのマウンドで歓喜の輪をつくった。シーズンは2位に終わったものの、優勝した巨人を圧倒して日本シリーズ進出を決めた。05年以来の快挙ですよ。選手は喜びを分かち合うために監督を胴上げしようと思ったのに、和田監督は『神輿』に乗らなかった。胴上げはしない予定だったし、和田監督は最初から『日本シリーズで勝ってやってもらいたい』と話していたとはいえね。普段から控えめな性格ではあるけれど、選手たちの気持ちをくんで胴上げされていたら、少しは監督と選手の距離が縮まったかもしれない。結束力が高まるチャンスをあれで逃してしまった」

 まだ1勝2敗。巻き返すチャンスがあるとはいえ、和田監督の「変身」が必要不可欠だ。

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