ツアー最終戦2戦目 錦織は持ち味封じられフェデラーに完敗
「フェデラーは乗ってる錦織相手に、第1セットからトップギアに入れてきました。動きは速いし、勘も鋭かった。錦織のサーブにはフォアに回り込んで打ち返す集中力すごかった。錦織も悪くはなかったが、得意のラリーになっても本来なら決まるはずのショットが決まらず、速いショットを返されて少し慌てました。3月の対戦ではフェデラーのバックへストレートを打ち込み、フォアでもストレートに切り返すなどして逆転したものの、この日は錦織らしい粘り強さが封じられましたね」
課題の第1サーブの成功率は54%。ダブルフォールト5回も痛かった。相手のサーブを一度もブレークできずに敗れた錦織は、「相手のしたいテニスをさせないのが彼(フェデラー)の強さ。この敗戦をいい経験値にして、次はしっかり出直したい」と言った。
1次リーグ最終戦(13日)の相手はビッグサーバーのラオニッチ(23=世界ランク8位)。通算成績は4勝1敗(今季3勝1敗)だ。
もう1試合のマリー(同6位)対ラオニッチ戦は、ともに初戦を落とした者同士の戦い。こちらはセットカウント2─0でマリーが勝った。