羽生強行出場が典型例 選手を潰す「スポーツ界」の悪しき体質

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 高校野球界では、先輩から「カメムシを食べろ」「灯油を飲め」などと強要されるイジメも日常化している。スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏がこう言う。

「本をただせば、根本にあるのは戦前の『上官には絶対服従』という軍事教練。日本は戦争に負けたとはいえ、大学の体育会にはそうした軍事教練の影響がそのまま残ってしまった。私の大学時代、60年代から『4年神様、3年天皇、2年平民、1年奴隷』と堂々と言われてきた。そうやって大学の体育会で育った者が指導者になるのですから、延々と同じ流れは続いているのです」

錦織圭の父親は部活に早々見切りをつけたていた

 腐ったスポーツ界に未来を見いだせず、我が子を米国留学させたのが男子テニスの錦織圭(24)の父親だった。

 錦織は13歳で単身渡米。フロリダのIMGアカデミーで指導を受け、成長した。父親の清志さんは、「日本の中学、高校の部活動では、個性を大事にして育てたり、伸ばしてくれるとは思わなかった」と語っている。才能を伸ばしてもらえないどころか、指導者の名誉や保身のためにつぶされる選手も少なくない。

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