「全員が危機感を」 丸山茂樹プロが日本男子ゴルフ界に警鐘

公開日: 更新日:

■日本人プロは圧倒的にパワー不足

――では米ツアーで戦える選手は日本にどれくらいいますか?

 ほとんどいないでしょう。英樹と遼以外は厳しいです。「チャンスがあるなら、行ってこい。行くだけ行って、見てくることが大事だ」とは言います。じゃあ、米ツアーに定着して活躍できる選手がいるかといえば、残念ながらいません。なぜか。技術とかは関係ありません。今の時代はパワーです。日本人選手はパワーが圧倒的に足りません。パワーですべて押し切られてしまう時代です。ボクは英樹みたいにロングアイアンでパー5を2オンできるパワーもなく、安定感にも欠けていました。

 ただ彼らより秀でているものがあったとすれば、ゴルフ力の高さでした。今の若い外国のプロたちが、そんなに能力がなくても上位に行けるのは進化した道具があるからです。ボクらはパーシモンドライバーでゴルフを覚えて、テクニックが求められるマニュアルを操作しながらコントロールしていた。今は道具が目覚ましく進化した。クルマに例えるなら、シフトチェンジボタンがついたハンドルを持って右、左と運転すればよくなった。要するにフィーリングゼロの時代。進化した道具にキチンと対応できてパワーがある人間が上にいく。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性