<第16回>「協会は伏魔殿どころか北朝鮮」

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「うかつに内緒話もできない……」

 ある協会職員がボヤいているという。

 どんな職場にだって、執行部や上役に対する批判や悪口の類いはゴロゴロしている。昼休みになるやいなや、上司がその場にいないのを確認したうえで、隣の同僚に「ホント、まいるよ……」などとグチをコボしたり、幹部をチクリとやるケースは珍しくない。

 相撲協会もしかり。なにしろ、かつてはラブホテルの領収書を経費として処理できた組織だし、業者との癒着のウワサが絶えない人もいる。通常の感覚をもった社会人であれば、あまりのいい加減さに文句のひとつも言いたくなるところ。冒頭の職員にしてもそうだ。

 しかし、相撲協会の現体制は、ちまたにある企業や団体とは異なる。北の湖理事長と裏金を受け取った件の顧問の2人が牛耳る執行部に対する批判や陰口は決して許されない。面と向かっての意見や批判はもってのほかどころか、密室の中でしゃべったことすら執行部に筒抜けになっていて、エラい目にあうケースもあるとか。


 内緒話の内容があまりにも詳細な部分まで漏れているため、「ひょっとして盗聴器が仕掛けられているんじゃないか?」と、わざわざコンセントの中まで調べた職員もいるそうだ。

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