<第12回>1.5倍増の地方巡業は「野球賭博」「八百長騒動」の損失補填

公開日: 更新日:

「八百長騒動も遠い昔だよ」

 初場所の天井からつるされた「満員御礼」の垂れ幕を見て、ある親方はニンマリしながらこう言った。

 13年は遠藤、昨年は逸ノ城と人気力士が次々に新入幕を果たした日本相撲協会。遠藤人気で増えた若い女性ファンへのアピールにも余念がなく、おかげで本場所の観客数は右肩上がり。

 13年度の事業収支は3年ぶりの黒字、1億5000万円の利益を計上した。14年度はさらにもうけが膨らむはずだ。

 しかし、それでもまだ10年の野球賭博、11年の八百長騒動で失った損失を補填するには至っていない。昨年末に行われた理事会と評議委員会でも、15年度内の予算案ではかつての隆盛を取り戻すのは不可能という結論が出た。

 一時期500億円以上あった相撲協会の総資産は、この2つの騒動後、80億円減って約420億円に。野球賭博問題以前は約40億円あった現金預金も17億円に減った。

 担当記者は「そこからは徹底した緊縮財政ですよ」とこう言う。

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