3タテで最下位転落の阪神 6月株主総会へここからが正念場

公開日: 更新日:

「首位DeNAとはたったの4ゲーム差。この先1カ月で何とかならんもんか……」

 阪神の関係者がこうボヤいているという。

 チームは6日の中日戦でタナボタのサヨナラ勝ち。8日からは、1.5差で6位にいる広島と対戦する。ここで3タテを食らえば最下位落ちとなるが、この球団は「セの末席」に座ったまま6月を迎えるわけにはいかない事情がある。

 毎年6月中旬には、球団の親会社である阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会がある。例年そこでは、株主から球団幹部に対する厳しい突き上げがあるからだ。

 昨年も質疑応答の時に、和田監督の采配や二軍に落とした福留の起用法などについて不満の声が出た。

「その場にいた」という株主のひとりがこう語る。

「ちょうど交流戦の最中で、確かパ相手に7勝11敗の10位。セ・リーグで見れば首位の巨人に3.5差の3位も、それまでの戦い方に疑問を持っている人は私の周りにもいました。南(信男)という球団社長さんは、『ファンの皆さまや株主さまにもご心配をお掛けして誠に申し訳ございません』と、謝罪していました。ちょっと心配なのは今年です。阪神の年俸総額約33億7000万円は、セでは巨人の約44億5000万円に次いで2位と聞いています。プロ野球は開幕してまだ1カ月と少しですが、株主総会の時だけでなく、最下位でシーズンを終えたら高額投資がムダになる。これまでは黙っていた株主からも怒声が上がるかもしれません」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘