東京五輪「国立競技場騒動」 IOCバッハ会長が苦言の“本音”

公開日: 更新日:

「19年までに準備が整い、素晴らしい会場になると確信している」

 10日、こう話したのはワールドラグビーのW杯統括責任者アラン・ギルピン氏。19年ラグビーW杯で使用する新国立競技場は旧競技場の解体遅れと建設費増大で、工期が19年どころか20年東京五輪に間に合わない可能性もある。それでも楽観視するギルピン氏と対照的に、口をとがらせているのがIOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長(61)だ。

 8日の理事会後、「競技場に関する論争が、東京(五輪)の準備の進展に影を落とすことは望まない。細かいことにこだわらず、もっと早く意思決定をしてほしい」と釘を刺した。

 新国立競技場の建設費の一部である500億円を国と都で押し付けあい、開閉式の屋根も五輪に間に合うか不透明。設計も二転三転と、ゴタゴタが続いている。

 IOCにとっては屋根があろうがなかろうが関係ないとはいえ、多額の税金が使われる以上、日本国民にとって「細かいこと」ではない。いささか乱暴な発言ではないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ