全英前哨戦は好スタートも…錦織“苦手の芝”攻略のカギは?

公開日: 更新日:

 男子テニスのゲリー・ウェバー・オープン(独・ハレ)に出場中の錦織圭(25)。15日のダブルス戦では1回戦でいきなりストレート負けするなど、今大会から始まった芝コートでの戦いが不安視されている。

 芝はハード(セメント等)やクレー(土)コートに比べ、球足が速く、ボールも弾みにくい。この特性から高速サーブが打てる「ビッグサーバー」と呼ばれるパワー系選手が有利だ。スタミナとスピード、テクニックが武器の錦織にとっては決してくみしやすいコートではない。

 テニスジャーナリストの塚越亘氏が言う。

「芝というのはクレーやハードと違って“生き物”です。特に大会序盤は青々とした芝が踏み倒されておらず、相手のファーストサーブも高速になり、対応しにくい。そのため、いかに相手のセカンドサーブをうまく返し、攻撃していくかが重要になります。コースを読んだり、ヤマをかけたり、サーブ&ボレーで揺さぶったり。いろいろな攻撃パターンがあることを見せておけば、相手も混乱するでしょうし、次のウィンブルドン(全英オープン、29日開幕)にもつながる。芝コートの試合はどうしてもサーブ主体の試合になりがちですから、展開も早い。ビッグサーバーが大物選手を倒すことも頻繁にある。世界ランク上位選手だけでなく、ランク下位の選手でも長身かつパワーのある選手との対戦の時は細心の注意が必要です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???