権藤博氏が交流戦総括 「セの采配は“緻密”ではなく“怯懦”」

公開日: 更新日:

 見ていて気の毒になるほどだった。

 今年もパ・リーグの圧勝で幕を閉じた交流戦。パの61勝に対して、セ・リーグは44勝しかできなかった。11年目を迎えた交流戦でセがパに勝ち越したのは、09年の1度だけ。優勝だって9回もパ球団にさらわれているから両者の差はとっくに表面化していたが、今年は特に交流戦史上最高勝率となる.581を残したパの強さをまざまざと見せつけられた。

 ソフトバンクの柳田、日本ハムの中田、西武の中村や森に代表されるパの強打者たちのスイングは、それだけで投手に重圧を与える。

 総じて、パの球場はセより大きく広い。しっかり振り抜かなければ打球がスタンドに届かない。必然的に強いスイングが身につくわけだ。当然、日常的にそうした強打者と対峙する投手のレベルも上がる。広い球場がパの打者のスイングを強くし、投手の技術を磨き、野手の守備力を向上させるという見方に私も異論はない。

 私はそこに監督の采配も付け加えたい。

■犠打多用は「逃げ」でしかない

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 5

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  1. 6

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  2. 7

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  3. 8

    【新連載】星野監督は講演会でいきなり「おまえはクソ生意気らしいから野村さんと全然あかんかったんやろ!」

  4. 9

    星野監督1年目…周囲から浮いても関係ない「今岡は変わった」と思わせたくてアップから全力だった

  5. 10

    ソフトバンク上沢直之への“取材NG”で雑音封印の配慮…昨季の山川穂高と同様、個別取材すべて却下

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  2. 2

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  5. 5

    【埼玉・八潮市道路陥没「2次被害」現場ルポ】発生2週間、水は濁り死んだ魚が…下水放流地で見た河川の異変

  1. 6

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  2. 7

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  3. 8

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  4. 9

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  5. 10

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”