森会長白旗、WRも失望声明…ラグビーW杯は「味スタ」へ

公開日: 更新日:

 誰の目にもムダの極致だった「総工費2520億円」の新国立。白紙撤回がズルズル遅くなったのは、新国立を「東京五輪の前年19年開催のラグビーW杯のメーン競技場(開幕戦・決勝戦)にしたかった東京五輪組織委員会・森喜朗会長が抵抗した」(マスコミ関係者)ともっぱらである。

「早大ラグビー部OBで今年6月まで日本ラグビー協会の会長を5期10年務めた森会長が新国立に執着している限り、白紙撤回は難しい情勢だった。しかし、さすがに形勢不利を悟って安倍首相に引導を渡される格好で諦めた」(前出関係者)

 ラグビーW杯は19年9~10月に国内12会場で開催される。招致段階ではメーン競技場は日産スタジアムだったが、20年東京五輪開催決定後、森元首相が「どうせならラグビーW杯に間に合うように造ろう」と言い出し、「これが新国立の総工費が2520億円にまで膨れ上がり、白紙撤回のタイミングを遅らせることになった」(前出関係者)。

 ちなみに森元首相は17日付の産経新聞のロングインタビューに登場。そこで「ラグビーと僕を悪者にするなら(メーン会場は神奈川の)横浜に行くか、(東京の)調布に行くか、という話になる」とコメントした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手