言いたい放題“有頂天”の白鵬 「東京五輪まで現役」の現実味

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「力が落ちたのは間違いないでしょう。中盤以降の集中力はさすがでも、序盤のバタつきは年々悪化している。春場所で照ノ富士に負けた後は、いつになく落ち込んでいた。親しい関係者には『自分の相撲ができなくなってきた……』と漏らし、白鵬引退という話が広まった」(角界OB)

■モンゴル勢のだらしなさ

 が、よくよく冷静になって周囲を見渡してみれば、照ノ富士以外のモンゴル勢はだらしがない力士ばかり。その照ノ富士も、技術に関してはまだまだ白鵬には及ぶところではない。日馬富士鶴竜の両横綱はケガが多い上に、存在感が皆無。逸ノ城はブクブク太るばかりで、当初の俊敏さはどこへやら。今場所9日目の対戦後にダメ押しの“アッパー”を見舞ったのも、「不甲斐ない相撲ばかりしやがって」という後輩への苛立ちが募ったからだろう。言うまでもないが、日本人力士は相手にすらならない。

 力が落ちても「最強」の名をほしいままにできるのだから、白鵬にしてみれば拍子抜け。それどころか、「この調子なら、まだまだ現役で綱を張れる」と鼻息も荒くなる。それを如実に表していたのがこの日の優勝インタビューだ。

 夜のNHKのニュース番組でもあらためて「20年東京五輪まで頑張りたい」と言った白鵬。傍若無人さに拍車のかかるこの横綱が、少なくともあと5年も土俵に君臨する。暗澹たる気持ちになるファンは決して少なくないはずだ。

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