滝川二高・山本真史監督が語る「高校生気質」と「指導方針」
9日に出場する滝川二(兵庫)は春季大会を部員の不祥事で辞退。「賭けトランプ」「カード賭博」が原因と報じられた。指揮を執る山本真史監督(56)は同校を99年春夏連続出場させ、夏は8強に導いた。その後、監督を退いたものの、昨年12月に復帰。就任後間もない不祥事だった。保健体育科教諭の山本監督に不祥事の内容や指導方針などを聞いた。
――春の辞退は賭けトランプが原因と聞いています。
「春季大会の地区予選後の決勝トーナメント前日、4月18日でしたね。その日は雨が降っていて、早上がり。たまたま私が部室をのぞいたら、テーブルの上にトランプがあった。遊んだ後ならバラバラに置かれているものですが、(その日は)奇麗に整えて積み上げられていた。気になって部員を問い詰めたら、賭けていました、と」
――高野連に報告する前に辞退を決めたようですね。
「『すぐに辞退すべきだ』という校長の判断です。実際、賭けていたのはお金ではなくジュースやお菓子。でも、校長は『もし、後で調べてお金を賭けていたら取り返しのつかないことになる』と。試合の前日でしたが、保護者を呼んで校長と私が説明しました」