試合に勝っても“地獄の階段上り” 巨人・立岡が語る鎮西時代

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「思い出すのは本妙寺の階段上り。1段ずつ、1段飛ばし、2段飛ばしと種類がいろいろあって、これを延々とやるんです」

 こう語るのは、鎮西高校(熊本)出身の巨人の立岡宗一郎外野手(25)。熊本市内にある本妙寺には胸突雁木と呼ばれる176段の急勾配の石段がある。さらに別の場所に300段の石段も。高校野球で使用される藤崎台県営野球場のほど近くに本妙寺はあった。

「夏の大会の試合後でも(江上寛恭)監督の機嫌次第でやるかやらないか決まるんです。勝っても接戦ならまずアウト。コールド勝ちでもガンガン打たないと本妙寺行きです。だから試合の後はいつもヒヤヒヤ。このまま終わりか、グラウンドに戻って練習か、すぐ近くの本妙寺へ移動して階段上りか……。ボクは主将だったので『監督、この後はどうされるんでしょうか?』ってやたら丁寧な言葉遣いで監督の機嫌を取りながら、階段上りだけは避けるように仕向けないとチームメートに何を言われるか……。グラウンドで練習をした方がはるかにマシ。それほどきつかったんです」

 野球部寮で生活。江上監督の父・孝浩さんが切り盛りしていた。

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