定着するのか “生みの親”が語る「プロ野球三軍制」の実態

公開日: 更新日:

――3年間在籍して中日に移籍した亀沢(恭平・27)も、SBの育成選手でしたね。

「大卒で四国アイランドリーグ出身のガッツマンです。ヘッドスライディングは禁止なのに、首脳陣にアピールするためいつも頭から滑り込んでいた。キャンプの時は一軍に呼ばれるほどの力もあったが、なにぶん層が厚いもので、支配下登録までにはいたりませんでした。育成選手は3年間で支配下登録されないと、一度自由契約となる。チームに所属し続けるためには改めて契約する必要がある。ソフトバンクは育成で再契約するつもりでしたが、以前から彼に目をつけていた中日が支配下選手として契約したのです」

■育成ディレクター

――三軍の指導体制はどうなっているのですか。

「選手育成のノウハウ、イズムは球団の無形資産となるわけですから、フロントが主導する体制をつくること、そして、指導方針を一貫させることに注力しました。そのために、フロントにファーム統括の役職を新設し、現場にも、スカウト部長の小川(一夫=現編成・育成部部長)さんに二軍監督をお願いし、育成方針や指導内容を文書および対面で、常時すり合わせる仕組みを作りました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも