絶望乗り越え 車いすマラソン洞ノ上浩太が狙うリオの頂点

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「普通の車いすと競技車は全く別物です。慣れれば操縦はできるようになりますが、最初はみんなビックリします。正座状態で着座し、レース中はそのまま前傾姿勢を維持して車輪をこぎ続けます。車両の重心が後ろにある分、気を抜いて起き上がると一瞬で後方にひっくり返るので、前傾し続けないといけない。その状態で40キロ以上の距離を平均時速30キロでぐらいで走り続けるので、非常にきついです。見かけ以上に過酷ですよ(笑い)」

 車いすマラソンで使用する競技車は「レーサー」と呼ばれる。重さは約10キロ。既製品なら80万円前後で購入可能だが、洞ノ上さんの愛車は特注品で、1台およそ230万円もする。

「競技で使われている『レーサー』の素材は大きく分けて3種類。アルミ、アルミとカーボンのハイブリット、そして私が使っているフルカーボン製です。それぞれ特徴があり、カーボン製は路面から受ける振動吸収能力が他に比べて優れている。ガタガタ道や下り坂でスピードが落ちにくい。まだ価格は高いのですが、私は昨年から使い始めてその実力を実感しています」

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