絶望乗り越え 車いすマラソン洞ノ上浩太が狙うリオの頂点

公開日: 更新日:

 車いすマラソンで使用する競技車は「レーサー」と呼ばれる。重さは約10キロ。既製品なら80万円前後で購入可能だが、洞ノ上さんの愛車は特注品で、1台およそ230万円もする。

「競技で使われている『レーサー』の素材は大きく分けて3種類。アルミ、アルミとカーボンのハイブリット、そして私が使っているフルカーボン製です。それぞれ特徴があり、カーボン製は路面から受ける振動吸収能力が他に比べて優れている。ガタガタ道や下り坂でスピードが落ちにくい。まだ価格は高いのですが、私は昨年から使い始めてその実力を実感しています」

■グローブ次第で操縦性や速度に影響

 選手にとって、さらに重要なのは「グローブ」と呼ばれる手に装着する器具だ。各選手が手作業で作り、この調整こそが「レーサー」の操縦性や速度を大きく左右するという。

「手袋のようなものをはめてタイヤを回していると思われがちですが違います。例えば、私の『グローブ』はアクアプラストという粒状の樹脂をお湯で溶かしながら作ったもので、石膏のように固い。これを装着し、ハンドリム(車輪を回転させる外側の小型の輪)を叩く感じで回すのです。自分の手に完璧にフィットしないと漕ぐ力が100%車輪に伝わらない。そんな事情もあって、選手は自分に合う『グローブ』作りに試行錯誤するのです。私は数年かけてようやく自分にあったものが出来上がったくらいです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本若菜“シャイニング顔”で奮闘も…「君の好きは無敵」視聴率4.3%からの反撃を阻む“アラ還コンビ”

  2. 2

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  3. 3

    高市首相が長崎被爆者団体に“ガン飛ばし”で大炎上! 会長あいさつ「戦争知らない」に過剰反応?

  4. 4

    消費税減税は内閣支持率V字回復の“起爆剤”にならず…あてが外れた高市自民の大誤算

  5. 5

    真夏の珍事? 共産党が“野党第1党”に大躍進したワケ…潜在読者掘り起こした電子版「赤旗日曜版」

  1. 6

    札幌でクマ出没件数が大幅減少のナゼ? 昨年は秋以降に大量出没したのに

  2. 7

    危うし「高市延命」天王山 “与ゆ党推薦候補”ポンコツ露呈…9.13沖縄県知事選 首相応援要請は見送り

  3. 8

    WEST.重岡大毅の授かり婚の事後報告に“騙された”とファン激怒 あの目黒蓮も…今も難しいアイドルの結婚事情

  4. 9

    NHKの看板報道番組「ニュースウオッチ9」もリオ五輪に浮かれていた

  5. 10

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ